島原の乱の舞台：原城跡 in Shimabara, Nagasaki

天気が良いのでお出かけ．で，夫の好きな城巡りへ．今回は原城趾．
夫曰く，島原の乱，と言えば原城，原城と言えば島原の乱だそうな．確かに，天草四郎の元，廃城になっていた原城に，一揆の民が立てこもって戦った話は歴史で習ったな．とはいえ，今は城跡で建物は残っていないという．
城跡見て何が楽しいのかわからんが，城好きはロマンを感じるらしい．
なんか日本に帰ってから城廻りが多い気がするけど，まあ行ってみるか．

途中ジャガイモ名産地，愛野を通り，島原半島へ．小浜温泉街で小浜チャンポン食べて，原城へ．

愛野の辺りにあった，風力発電の風車．TNのよりでかく感じるのは，周りに山があるから？それともホントにでかいのか．個人的には風車の麓に行ってみたかった．

小浜から山道，田舎道を走り，畑を抜けると・・・原城到着！
この城趾，島原湾に面して建っている．しかも城跡なので，建物など無い．車を出ると，海風が強くて寒い！
周りは畑しか無いし，何故こんな所に城が建ったのか，現在の周囲の様子からは想像出来ない．昔は海産物の交易で賑わっていたらしいが．

寒いし，適当に回って帰ろうかと思っていたら，駐車場にいたおじさんがやってきた．原城案内人の方だそうで，一通り案内していただけるという．もちろん夫大喜び．
聞けば世界遺産登録を目指しているそうである．近年大分発掘が進んで，新事実も判明しつつあるそうな．ロマンだなあ．

ちなみに，城情報について詳しくは参考サイト等をご覧下さい．

石垣が残るのみの城趾．これも発掘の賜だそうな．

本丸跡に建つ原城碑．

本丸のすぐ後ろは崖．そして海．対岸は熊本だか天草だか．本丸の下にはトンネルがあり，島原の乱の時は天草四郎もそこにいて指揮を執っていたそうだ．

キリシタンの反乱とも言われる島原の乱．実際は重税に苦しむ農民の百姓一揆らしいが，本丸には十字架の碑が建つ．

天草四郎像．この像はちょっとふっくらお坊ちゃま風．反乱起きた時は中学生位だもんね．実際には反乱の指導は補佐役がいたそうで，彼はお飾り的な側面もあったそうだが，若くして長崎に留学したりして，ホントに天才少年だったらしい．

天草四郎のお墓．若いのに可哀相だなあ・・・．

海中の石を石垣に．海沿いの城ならでは．ああ，石垣にもロマン．石垣の隅は崩されていて，再利用出来なくしてあったそうだ．

本丸跡からは雲仙普賢岳も一望．一番奥が平成新山？か．島原の乱当時は違う形だったであろう．

談合島（湯島）．ここで反乱の計画や武器製造を行ったことから名が付いたそうな．

夫，案内人のおじさんとは意気投合．原城趾はさほど大きくないが，じっくり詳しく，最近の調査結果を交えて教えていただき，夫大満足．
自分たちだけで回ればふ〜ん，で終わったであろう石垣と空き地の城跡巡りだが，詳しい解説が付けば，その辺に転がってる(様に見える）小さな碑や石垣の石の一つにも物語があることに気づく．
いや〜，勉強になりました．

で，この原城に行く途中にもう一つ城跡があるのを夫は見逃さなかった．それが日野江城（日之江城）．これまた畑の中にあるのだが，まあ取りあえず寄り道．が，娘とわしは入り口付近にて車で待機．寒いんだもん．で，夫だけ偵察に行った．
金箔瓦が出土した，かつてはゴージャスそうな城趾．一説には，原城と橋で繋がっていた，とか．ホントすか？！