Science is Love:エンジニアとサイエンティストは働き蟻なのじゃ!Bさんから,「これホント?!」というお言葉と共に,こんな記事を教えてもらった.
Japan's scientific geniuses prefer their labs to the limelight - Los Angeles Times から引用 まあ,近頃IPS細胞で話題の京大の山中教授の話にからめて,日本のサイエンティストやエンジニアはmodest(謙虚)であるし,周囲もそう期待している,そんなだから若い人が理系に魅力を感じないんじゃないの?という様な内容なのだが,I completely agree,である. researcherやengineerは,その仕事を好きでやってると見なされている,とまで書いてあるが,そういう風潮もI agree unreservedly.まあ自分も好きでやってるのだけども. そりゃ,好きなことして儲けが出れば,そんな素晴らしいことは無いですな. だが,Dr. Nakamatsuも言っている."The purpose of science and invention is love, not making money,"と.I keenly agree!! そうは言うけど現実,金ですがね.そもそも研究は金がかかる.日本でもgrantばんばん取ってくる所はやっぱりそれなりの成果も出るんである.一方多くの研究者は,少ない予算で装置も買えなきゃポスドクも雇えず,それでも良い仕事してる人も多い.これも無償の愛の成せる技? 一方最近,そんな「お人好し」に付けいるcounterpartな人々の行為が目に余る.言いたいことは色々あるけどね・・・.や〜めと〜くよ〜.長くなるから. そこで面白いのは,それがアメリカ人にはショッキングだ,と言っていることである.まあね〜,ショッキングかなあ.そうかもねえ. 彼らの,「金になる発見・発明をしたら,それで自分が儲けて当たり前」というセンスは,判るけどね.まあ私もそう思うよ. 日本では,サイエンティストやエンジニアは「好きでやっていて」,「自身の金儲けに固執せず」,「常に謙虚である」という認識は根強いよなあ.でもそれって,言い換えれば,働き蟻で,搾取される側,って事である.だって好きなこと仕事にしてるんだから,お金なんて関係ないじゃない!という風潮.う〜ん,それも判るよ.自分もお金もらって好きなこと出来るだけ有り難い.でも給料高いよその業種の話を聞けばうらやましいし,なんか儲かりそうなネタないかしら,とも思う. で,アメリカ風と日本風,どっちが良いか,というと,どっちもどっち,という気がする. 自分の才能と努力を自分の為に生かそうと思うから,アメリカの研究者は崖っぷちパワーがあるし,謙虚で利他的だから,日本の研究者少ないfundingでも良い仕事をする. だが,だんだんアメリカ的,あるいは大陸的になっている日本人,どんな偉業も「謙虚」じゃ,確かにイマドキの子は理系に魅力を感じないだろう. でも,基本的には,こんな事好きじゃなきゃ出来ぬ.「研究は愛」これは私の学生時代からのモットーである. この点に関しては,テネシーでの研究を通じて,アメリカも日本も同じだと感じた.例えアプローチは違っても. ほんで,どっちにしたって,しない人はしないんだって. ところで,かつてグループリーダーが,冗談交じりにこんな事を言った. 「日本人は才能関係なく,誰でも努力すれば成功する,って信じてるんだって?」 ・・・う〜ん,少なくとも自分は「ある程度」信じてたかな.世の中は産まれた時から不公平だってのを知るのは,大分大きくなってからだった. 今は「努力しないよりゃ〜マシ」程度だが, ああっ,もうっ,お人好しだなあ.でも良いじゃない.そう信じて努力出来るなら.
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Total entries in this category: Published On: May 05, 2010 02:47 AM |