Paper thin slice：入手困難！薄切り肉

何でも値上がりの昨今．
カップラーメンの値上がりに夫大ショック．肉も高いぜ．

さて，アメリカ生活の良かった事の一つ，肉が安い！！特にビーフ！日本での100g価格で，lb.分は買える．高級Angus beefで，やっと日本のスーパーで売っている和牛価格程度．今はもっと値上がりしてるだろうけどね．
肉をポンド買い，日本じゃ出来ん．ビーフを2 lb.買ったら，900 gですよ！奥さん！！でも千円もしない．手羽なんて1 lb.で$1しなかったんじゃ無かろうか．なのでウチはしょっちゅう鳥手羽オーブン焼き．
アメリカの低所得者層が野菜より肉を食うのは分かる．同じ値段なら，肉のが腹が膨れるもんね．

だが，さしもの肉大国アメリカでも，なかなか食えない日本の肉料理がある．肉じゃがやショウガ焼き，焼き肉，しゃぶしゃぶ，やすき焼きなどである．
そう，薄切り肉の入手が困難なのである．

薄切りは"thin-slice"と言うが，スーパーのそれは日本のトンカツくらいの厚さ．
"Very thin"で焼き肉くらいだろうか．しゃぶしゃぶ以上ショウガ焼き以下程度で"paper-thin".一応．
だが，普通スーパーでパックされているのは，thin-sliceまで．それ以下の厚さになるとスライスしてもらわねばならない．

そんなわけで，何処のスーパーのbutcherコーナーの，どの人が薄切り肉に出来るか，という情報交換も日本人の中でしばしばなされた．Asian glossary storeでは韓国焼き肉用の冷凍スライス肉が売っているが，出来れば近所で，所望の部位の新鮮なスライスが欲しい．安いし．

幸い，村に良心価格のButcherがあり，我が家はそこがお気に入り．忙しいときは頼みにくいが，頼めばその場でスライスしてくれる．お店の人も，初めは「なんで日本人はわざわざ薄切りにして食うのだろうか？」とでも言いたげな感じであったが，何時も快くスライスしてくれるので有り難かった．
このButcherのお陰で，我が家の食卓に肉じゃがもショウガ焼きも並ぶ様になったのだった．
喜びの余り，他の日本人にもこのButcherの話をしたので，日本人の客が増えたんじゃないか．

が，先に「一応」と書いたのには理由がある．どこまで薄くできるか，これは運と肉屋の力量にかなり依存する．paper-thinといっても，肉の解凍具合や肉屋の兄ちゃんのスライステクで焼き肉厚になることも多い．
なので，段々判ってくると，「今日はこの兄ちゃんしかいないからしゃぶしゃぶは無理そうだな・・・焼き肉か？！」と，店員さんを見てメニューが決まったりするのだった．

ちなみに，七面鳥やステーキの切断には，Electric Knife（写真）が活躍．二枚刃で，モーターでずかずか切るヤツである．まるで小ぶりのチェーンソーの様だが，結構薄く切れる．焼いた後のステーキやローストビーフなら，薄切りも可能．Wal Martとかで$20足らず．TNに行くたび，買って帰ろうと思いつつ，日本じゃ使わないよな〜，と未だ買わずにいる．
でもあると便利だよな．

今度アメリカ行ったら買ってこよっと．